おつきみダンスを使ったピクシービートは本当に強い?

ナイトユニゾンで収録される新カードのピクシー。

フェアリータイプ1進化の非GXアタッカーということで、誰もがグランブルと比較したくなると思いますが、ピクシーはグランブルとは似て非なるアタッカーです。

いくつかの相違点を、カード単体からデッキ構築の方法まで見比べてみましょう。

相違点1.ワザの性能

まず、ピクシーとグランブルのワザを見比べてみましょう。

ピクシー:おつきみダンス 10+

“自分の場のフェアリーエネルギーがついたポケモン×30ダメージ追加”

グランブル:スッカラカン 30+

“自分の手札が1枚もないなら、130ダメージ追加”

ピクシーは10点から30点ずつ火力が上がっていき、最大190点なのに対して、グランブルは30点か160点のどちらかです。

つまり、最大打点ではピクシーの方が上ですが、火力計算のしやすさで言えばグランブルに軍配が上がります。

また、追加効果の発動条件ですが、ピクシーは全ての場のポケモンにフェアリーエネルギーがついていなくても発動できるので、ある程度の火力が保証されています。

一方、グランブルは自分の場を整えられていない場合に、スッカラカンの条件を満たし続けることが難しく、運やプレイングによっては常に最低火力なので、安定度で言えばピクシーに軍配が上がるでしょう。

ですので、ピクシーデッキを使うときは、なるべく最大打点190点をすぐに出せるように場を整えることを目指し、それが叶わなくとも確実に130点や160点の攻撃を毎ターン行えるようにするべきです。

相違点2.逃げエネとHP

ピクシーはグランブルよりも逃げエネが1と少ない代わりに、HPが110とグランブルよりも少ないです。

逃げエネが1なので、エスケープボードを採用するのであれば、エネルギーを支払わずにベンチに下がることが出来ます。

また、採用しなくても、ワザを打つ為のエネルギーのみで逃げられますので、ベンチに控えているポケモンにバトンタッチしやすいです。

次にHP110というラインですが、これはとても危険です。ルガルガンGX真夜中の姿のワザ【つめできりさく】や、サンダーの【アサルトサンダー】+エレキパワー一枚できぜつしてしまいます。

これに関しては、ムキムキダンベルを採用すれば解決します。

ですが、どちらかと言えば若干足りない火力を補うことの出来る、こだわりハチマキを積極的に付けたいので、このポケモンのどうぐに頼り切るのは良い作戦と言えません。

一応、対GXポケモンに限定するのであれば、環境に合わせたフェアリーチャームでその場を凌ぐのが良いでしょう。

うまくハマれば、相手はフィールドブロアーをしなければピクシーにダメージを与えられないため、こだわりハチマキよりも大きな仕事をするはずです。

特に、GXポケモンに頼りきった型のピカゼクやズガドーン、ルガゾロマッシ等にはテキメンです。

相違点3.ベンチポケモン

これは、ピクシーデッキと最も異なる部分です。

グランブルデッキといえば、マグカルゴの特性[じならし]とヤレユータンの特性[さいはい]で、好きなカードを山札から好きなタイミングでサーチすることで、常に安定してスッカラカンの状況を作り出すことを目的としています。

ピクシーではその必要性が皆無ですが、ワザの都合上、フェアリーエネルギーを自分または他のポケモンにつける特性を持つポケモンを並べていきたいです。

例えば、アーゴヨンの特性[チャージアップ]や、サーナイトGXの特性[ひみつのいずみ]ならば、素早くピクシーの火力を最大打点まで高めることができます。

また、ワザを使用してピクシーの火力を上げたいのならば、ナイトユニゾンの新タッグGXポケモンであるサーナイト&ニンフィアGXがお勧めです。

ですが、サーナイト&ニンフィアGXは環境に多いピカゼクのタッグボルトGXに不利をとってしまいます。

具体的には、サンダーマウンテン◇とこだわりハチマキ、エレキパワーがあれば、雷エネルギー2枚でぴったり落とされてしまいます。カプ・コケコ◇と手貼りで雷エネルギー2枚をすぐに付けることなども、現在の雷デッキなら簡単です。

もしサーナイト&ニンフィアGXを使うのが怖いというのであれば、1進化ポケモンマリルリのワザ【みずたまさがし】で代用しても良いでしょう。

どうでしょうか。グランブルのスッカラカンとピクシーのおつきみダンスは、全く違うデッキであるとお分かりになりましたか?

それでは、次から具体的な構築について考察していこうと思います!

ピクシービートの構築案

ピクシービートのデッキレシピ例です。これを元にキーカードや不採用カードの解説をしていきましょう。

キーカード1.アーゴヨン

今回、ピクシーの相方はアーゴヨン一択となっております。

まずは、他の相方候補を不採用にして、アーゴヨンに絞った理由を紹介していきましょう。

サーナイト&ニンフィアGXは、ワザ【ようせいのうた】を放った後、無防備にバトル場にいることが危険と判断しました。

上記のピカゼク以外にも、ビーストエネルギーをつけたズガドーン、超エネ3枚がついたウルネク、ハチマキ+エレパ付きカプ・コケコGXのカプサンダーGX、デッキの関係上最大打点になりやすいルガルガンGXのデスローグGX、そして未知数のメルメタルGXの存在。

それらすべてがサーナイト&ニンフィアGXの向かい風となっている現状、このカードは採用できないと判断しました。

次に、みずたまさがしマリルリですが、こちらはワザの効果でエネルギーが複数個付く確率が不安定な上に、サーナイト&ニンフィアGXと同じワザを打つ隙が致命的なので不採用です。

最後に、サーナイトGXですが、このカードはエース級の火力を有しており、このデッキともしっかりマッチすると思っている方もいるかもしれません。が、ピクシーとサーナイトGXは、ワザの都合上完璧にアンチシナジーとなっています。極めつけは、サーナイトGXで単純に戦ったほうが安定して戦えてしまう点です。

最悪、学習装置とねがいのバトンを併用すれば、何とか両立は出来るかもしれませんが、かなりコアなデッキとなることでしょう。

以上のことから、最も安定し、かつ安心してベンチに並べられ、特定条件下ではアタッカーとしても活躍できるアーゴヨンをデッキの中核に据えることにしました。

しかし、お気づきの方もいるかもしれません。

『フェアリーエネルギーを1個アーゴヨンにつけるためだけに、1進化ポケモンを並べるのが本当に効率的なのか』ということにです。

他のカードよりマシ、といってしまえばそれだけなのですが、アーゴヨンを採用する際に便利なコンボカードも、このデッキには採用されています。それが次のカードです。

キーカード2.エネルギーつけかえ

このカードを採用することで、アーゴヨンのエネルギーをピッピ(ピクシー)に付け替えることが出来ます。

チャージアップは1ターンに1回しか使えないですが、予めアーゴヨンに1エネルギーをつけておくだけでこのコンボが有効になるので、要求値も低いのが特徴です。

相手が、『こちらに新たなアーゴヨンが立たないから火力がそれほど上昇しないだろう』、と油断しているときに、エネルギーつけかえでピッピやピクシーにつけかえることで、一気に突破を狙う奇襲用カードですので、使うタイミングは大切にしましょう。

このカードは構築の都合上、こだわりハチマキとセットで2枚ずつの採用となっていますが、場合によっては序盤にコストとしてトラッシュしたり、或いはすぐに使わなければならないプレイングをすることもあるでしょう。

終盤の一押しをしたいというときに、カードが山札に無い!という状態をケアするカードが必要かもしれません。

ですがご安心ください。次のカードを使えば、擬似的に投入枚数を増やすことが可能になります。

キーカード3.カルネ

グランブルデッキにも投入されているカルネ。このカードは、前の相手の番に、自分のフェアリーポケモンがきぜつしていなければ使えません。

しかし、幸いなことにピクシービートは、このカードが使える機会が多く存在しているといえます。

サーナイトGXを筆頭としたGXポケモン、そしてサーナイト&ニンフィアGXは、倒されたときにサイドを2枚や3枚も取られてしまいます。

ですので、悠長にカルネを使ってトラッシュから自由にカードを回収するよりも、グズマやドローサポートなどで盤面を立て直したほうがよい場面もあります。

その点、ピクシービートならば、取られるサイドは非GXなので1枚しかありません。単純にカルネを打つタイミングが5回は存在していますので、カルネは余裕を持って採用・運用することが可能です。

先ほど紹介したエネルギーつけかえやこだわりハチマキ、特定のフェアリーチャーム、あるいは、5枚目のピッピ・ピクシーの回収に使うのが良いでしょう。

キーカード以外の採用カード

ミステリートレジャーは、ベベノム、アーゴヨン、そしてカプ・テテフGXを手札にサーチするために2枚採用しています。

特に重要なのが、カプ・テテフGXのサーチ能力が上がるということです。ハイパーボール4枚のみだと、カプ・テテフGX1枚+ハイパーボール4枚=5枚分しか手札に持ってくるカードがありませんが、ミステリートレジャーを追加で入れることで、7枚分まで増やすことができます。

多く投入すると、今度はピッピやピクシーのサーチの邪魔になるので、今回は2枚採用となっています。

もし、ピクシーのサーチ手段に不安を覚えるのであれば、タイマーボールやスーパーボールの採用を検討してみるといいかもしれません。

どちらも運要素がありますが、前者はアーゴヨン・ピクシーを2枚サーチできる可能性があり、後者はカプ・テテフGX含む全てのポケモンを対象にできます。

また、このデッキではドローサポートとして、トラッシュ枚数が少々シビアなマーマネを3枚採用しています。

プレイヤーによっては、自由にトラッシュ枚数を操作できるかんこうきゃくや、トラッシュするカードの対象をドローしたカード含めて決められるTVレポーターに差し替える人もいるかもしれません。

マーマネを優先した理由としては、かんこうきゃくでは不可能な手札が6枚以上になるようなドローをすることができ、TVレポーターよりも山札からドローできる枚数が多い点です。

特に見方を変えれば、マーマネはTVレポーター+ダートじてんしゃと同じ効果を持っていると言えます。

トラッシュに送ってしまったカードも、カルネを使えば何とか回収できますので、このデッキではマーマネを選択しています。

それでは、最後のまとめへと移っていきましょう。

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ピクシービートは環境で戦えるのか?

あくまでもナイトユニゾン発売前環境での考察ですが、十分戦える能力があると筆者は考えます。

今回は、ピカゼク、ウルネク、ズガアゴ、ルガゾロの4デッキに対しての考察をしていこうと思います。

対ピカゼク

ピカゼクは新環境にデデンネGXが採用されることはほぼ間違いないでしょう。圧倒的展開速度が予想されます。

それにより、1ターン目から複数の雷エネルギーをトラッシュし、カプ・コケコ◇の特性[せんじんのまい]で大型GXポケモンを素早く立たせるプレイングが生まれることでしょう。

また、アサルトサンダー+エレキパワーでピクシーが落ちてしまうこと、新カードの非GXゼラオラが登場することもあり、一見デッキ相性は不利に思えます。

しかし、フィールドブロアーを複数投入されていない限り、対GXポケモンはフェアリーチャーム雷で凌ぎきることが出来ます

また、ピクシーはサンダーやゼラオラを一方的にワンパンしやすいので、1進化であるピクシーを次々と用意することが出来れば、押し返すことも可能です。

分が良い、とまでは言えませんが、戦えるデッキであると、筆者は予想しています。

対ウルネク

弱点を突くことが出来る上にフェアリーチャームUBがありますので、ウルネクに対しては一方的な有利が取れます。

なぜ赤太文字で強調したのかというと、ウルネクに入っているギラティナ+カラマネロに対しては微不利となるからです。

ギラティナの特性[やぶれたとびら]+カラマネロの特性[サイコリチャージ]というお馴染みの組み合わせにより、毎ターンシャドーインパクトが飛んできます。

そうなれば、こちらのピクシー側が1進化ポケモンという都合上、純粋な殴り合いで不利を取ってしまいます。

対応策としては、グズマなどで早急にカラマネロを倒すか、あるいは相手のベンチに出てしまっているウルネク、テテフを一撃で倒すプレイングが求められます。

とはいえ、相手もカラマネロを2体は立てないといけないので、展開スピードでいえば十分に拮抗した戦いが望めると考えます。

対ズガアゴ

ズガドーンとアーゴヨンしかポケモンがいないこのデッキでは、確実に有利を取れます。

こちらからは相手を一方的に倒せるチャンスがあるのに対し、相手は炎エネルギーの要求枚数がギリギリ3枚となるので燃費という非常に悪くなっています。

こちらは非GXで固めていることが大半なので、ベンチにいるであろうカプ・テテフGXをグズマされて倒されたとしても、サイドレースで有利になりやすいです。

また、フェアリーチャームUBをしっかりつけておけば、倒されること自体がなくなります。

打点調整としてよく入っているこだわりハチマキが、こちらに対してほとんど意味を成さず、ビーストエネルギーも一回限りなので有効的とは言えません。

気をつけなければならない事といえば、相手のアーゴヨンの条件クリア時ターニングポイント位しかありませんので、余裕を持った試合運びが出来ることでしょう。

対ルガゾロ

ルガゾロは上3つと比べたときに、一番しんどい試合展開をしてくるでしょう。

まず、ルガルガンGXのワザ【つめできりさく】+ディアンシー◇の特性[プリンセスエール]で130点の火力が保障されます。

これは、こちらのピクシーのみならずアーゴヨンすら一撃できぜつさせる火力です。

ルガルガンGXの特性[ブラッディアイ]で連続してアーゴヨンを倒される試合展開は大変危険ですので、こちらもグズマでディアンシーを徹底的に落としましょう。

次にゾロアークGXもワザ【ライオットビート】+スタジアム[喰いつくされた原野]で同じく130点を叩き出します。

ピクシーは悪抵抗とはいえ、130点は抵抗込みでぴったりときぜつしてしまいます。

これらに対抗するためには、やはりスタジアムの張り替えが重要でしょう。こちらはトキワの森を大切にするプレイングを意識しなければなりません。

もし、環境にルガゾロが再び蔓延し始めたら、フェアリーチャーム特性を投入することをお勧めします。

相手はフィールドブロアーの他に、ブラッディアイでチャームのつけられないアーゴヨンを倒す戦術に移行する可能性が大いにありますが、相手に要求を突きつけている以上、楽な試合展開になるはずです。

また、ルガゾロを一撃で倒すには、チャームではなくこだわりハチマキが必要です。よほどのことがない限りハチマキは、マーマネやハイパーボールなどのコストとして捨てないようにしましょう。

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まとめとコラム

ピクシーの単体カード考察からデッキ構築例、環境との相性までを紹介しました。

少々長い記事になってしまいましたが、お付き合いいただいた全ての読者の皆様に感謝いたします。

ピクシーは、サーナイトGX、グランブルに続く第三のエースポケモンとして、これからのレギュレーションで見かけることになるカードだと私は思います。

みなさんも、ぜひこのピクシーデッキを組んでいただいて楽しく対戦してみてください!きっと盛り上がりますよ!

最後に、ちょっとしたコラムをいくつか書いて終わろうと思います。改めて、ここまで読んでいただきありがとうございました。

コラム1.ピッピはプロモカードを使うべし

みなさん、第七弾プロモカードに上記のピッピが配布されていることをご存知ですか?私の構築では、このピッピを4枚採用しています。

もちろん、新弾のナイトユニゾンにもピッピは収録されていますし、スターターデッキや過去の拡張パックで登場したピッピも存在しています。(下記画像の左がナイトユニゾン、右がキミを待つ島々)

ですが、やはりプロモカードのピッピのほうが強力です。ワザ【みちびく】は50%の確率ではありますが、好きなサポートカードを手札に加えることが出来ます。

特に、後攻1T目でもコイントス次第で十分な仕事を果たせるので、ピクシーデッキを組む際は

“必ず”

プロモピッピを使用しましょう。今ならばまだ、カードショップのストレージに眠っていると思いますので、すぐさま4枚買い占めましょう。

コラム2.スタジアムは何を選択するのか

ピクシービートにおけるスタジアム選択は、本当に自由度が高いです。

相手の攻撃速度を著しく妨害する事を目的とした[ワンダーラビリンス◇]

任意のタイミングで手札トラッシュと基本エネルギーサーチを1度に出来る[トキワの森]

アーゴヨンを早急に複数立てることを目指す[ウルトラスペース]

そして、非GX故に若干の火力不足を補える[戒めの祠]

これら全てが採用圏内に入り、決して間違いとはいえないカードです。

ですが、私はこの中でも[トキワの森]の採用を勧めます。

ハイパーボールやマーマネなどで使う前に“トキワの森でエネルギーを捨ててエネルギーをサーチ”する動きが非常に強力だからです。

ラティラティやウルネク、時にはピカゼクにすら採用されていることからも、このスタジアムがいかに優秀かがわかるでしょう。

もし、ほかのスタジアムを採用していて、エネルギー関係でデッキが回らないと感じたのならば、このトキワの森を採用してみましょう。

コラム3.ポケモンのどうぐとフェアリーチャーム

先にも述べましたが、このピクシーデッキでは多くのポケモンのどうぐが採用圏内に入ります。

まず、必須とも言える対GX火力アップアイテムのこだわりハチマキ。

ピクシーの逃げエネ1から、ジラーチと共に採用することでシナジーを得られるエスケープボード。

アーゴヨンとピクシーの耐久力を底上げし、非GXとの殴り合いに強くなるムキムキダンベル。

環境トップに位置するピカゼクへのメタとして活躍が期待されるフェアリーチャーム雷。

同じく環境トップへのメタカードだが、相性のいいデッキが無かったフェアリーチャームUB。

ルガゾロ、メルメタル、メタグロスといった苦手なデッキへのメタとなるフェアリーチャーム特性。

※現在出ている鋼GXは殆どが特性持ちであり、特性の無い鋼GXはネクロズマたそがれ、テッカグヤ、ディアルガの3体しかいない。なので見方によっては実質フェアリーチャーム鋼です。

このようによりどりみどりとなっています。こだわりハチマキはほぼ必須ですが、それ以外のカードは選択性となるでしょう。

これは、裏を返せばピクシービートは環境の変化に対する柔軟性が著しく高いデッキといえます。

根強い人気を得ることが出来れば、かつてのルガゾロのように長い間環境で活躍できるかもしれませんね。

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